小中高校生の体験型教育旅行
津南町は新潟県の最南端に位置し、長野県と境を接しています。町の南西から北東に日本一の大河信濃川が流れ、これに合流する志久見川・中津川・清津川の河川に沿って、雄大な河岸段丘が形成されています。冬期間が長く、日本有数の豪雪地帯ですが、雪が解け春になると一斉にブナが芽吹き、夏には30万本以上のひまわりが咲き誇り、そして、秋には全山紅葉と、四季の移り変わりをはっきりと感じることができる地域です。
河岸段丘の上には、田、畑が大きく広がり、農家の皆さんが魚沼コシヒカリ、にんじん、アスパラガスなどの農産物作りに精を出しています。津南町としては、この豊かな自然と魅力ある農業を土台にし、小中高校生を対象とした「体験型教育旅行」を受け入れています。
豪雪地ならではの温かい人情と、昔から残るこの地域しかない民俗・習慣を子どもたちの「学ぼうとする力」の一つに役立てていただきたいと考えます。
2泊3日のモデルプラン紹介
農家、宿泊業者、体験施設、全てが連携していますので、安全・安心で本物を体験することができます。
モデルプラン(2泊3日)
(1日目)
午後1時00分 津南町到着、入村式
午後1時30分 体験プログラム1 自然観察・トレッキング
午後5時30分 町内宿泊施設で合同泊
午後8時00分 キャンプファイヤー
(2日目)
午前10時00分 体験プログラム2 体験実習がむしゃら塾
午後0時30分 受け入れ農家との対面式
午後1時30分 体験プログラム3 農家の暮らし体験、農業体験実習
午後5時00分 3~4名で農家へ分宿
(3日目)
午前中は引き続き農家の暮らし、農業体験実習
午後1時00分 閉村式、受け入れ農家とのお別れ式
午後2時00分 現地出発
体験プログラム1 自然観察・トレッキング
津南町は自然豊かな地域で、自然観察やトレッキングに適しています。自然観察・トレッキングのプログラムの一例をご紹介します。
秋山郷トレッキング
江戸時代の文人、鈴木牧之が世に知らしめた自然の宝庫「秋山郷」。昔ながらの生活・風俗・習慣を肌で感じることができます。
コース内には、木のつり橋、全国巨木百選の栃の木、風穴などここでしか体験できないものがたくさんあり、さらにはかもしかなどが生息することからもその自然の雄大さがうかがえます。
森林セラピー基地トレッキング
津南町の樽田のブナ林周辺は、平成20年4月に森林セラピー基地として認定されました。森林セラピーとは、森林浴の効果を科学的に解明し、こころとからだの健康に活かそうという試みです。ぶな林の中を歩いて、自然が人体に与える影響を学ぶことができます。森林学習の場としても利用できます。
体験プログラム2 体験実習がむしゃら塾
農と縄文の体験実習館「なじょもん」は、津南町の主な産業である農業と文化遺産の「縄文時代」をキーワードとし、町の歴史的自然環境を守り、後世に伝えていくための館です。
「なじょもん」では、自然と人とのつながりにスポットライトをあて、自然素材のクラフト体験や土器づくり、勾玉づくり、石器づくりなどの縄文時代の暮らし体験、わら細工などの伝統工芸体験などさまざまな体験実習ができます。
体験プログラム3 農家の暮らし体験、農業体験実習
農家の方々の家へ直接泊まり、農家の田舎暮らしをそのまま体験します。季節によっていろいろな農業体験ができます。 農家の仕事をお手伝いして、農業の大切さを学びます。
また、自分たちで採った野菜で料理づくりを体験したり、夜は一緒に食卓を囲んで、雪国の暮らし方のお話を聞いたりします。